“備蓄米ラッシュ”に現場から悲鳴…政府「スピード重視」アピールの裏で精米工場のキャパが逼迫
■「農相は現場の実態を本当に理解しているのか」
備蓄米放出は一見、合理的に見えるのだが、その計画は、現場の実態と明らかに乖離している。
別の精米業者からは、こんな恨み節が聞かれた。
「備蓄米のいち早い流通を求める消費者や国からの声が強まる中、できる限り精米作業を引き受けざるを得ない状況です。随意契約による放出がうまくいく可能性自体は否定しません。しかし、これほどまでにイレギュラーな作業を迫るなど、超法規的なやり方は強引だと言わざるを得ない。小泉農相は現場の実態を本当に理解しているのか、大いに疑問です」
政府は「スピード重視」としきりにアピールしているが、その裏ではさまざまなひずみが生じている。