“備蓄米ラッシュ”に現場から悲鳴…政府「スピード重視」アピールの裏で精米工場のキャパが逼迫

公開日: 更新日:

■「農相は現場の実態を本当に理解しているのか」

 備蓄米放出は一見、合理的に見えるのだが、その計画は、現場の実態と明らかに乖離している。

 別の精米業者からは、こんな恨み節が聞かれた。

「備蓄米のいち早い流通を求める消費者や国からの声が強まる中、できる限り精米作業を引き受けざるを得ない状況です。随意契約による放出がうまくいく可能性自体は否定しません。しかし、これほどまでにイレギュラーな作業を迫るなど、超法規的なやり方は強引だと言わざるを得ない。小泉農相は現場の実態を本当に理解しているのか、大いに疑問です」

 政府は「スピード重視」としきりにアピールしているが、その裏ではさまざまなひずみが生じている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較