早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

公開日: 更新日:

 “日照りに不作なし”といわれるように、収穫量が大幅に減少する心配はなさそうだが、問題は質だという。

「渇水によって魚沼産コシヒカリなど銘柄米で、一等米が大幅に少なくなるといった影響は出てくるでしょう。備蓄米の放出で価格が下がっているのはブレンド米であって、銘柄米は相変わらずの高値で推移しています。9月に3万トンの輸入米が入ってくるタイミングで多少価格は落ち着くでしょうが、今年の新米価格が大幅に下がることはないでしょう。さらに言えば、この状態は数年続くとみています」(常本泰志氏)

 農水省は、例年7月下旬にまとめている主食用米の需要見通しの公表を見送っている。毎年10万トン減少するというこれまでの需要見通しが実態とかけ離れていたことで、「コメ不足や価格高騰を招いた」という声があるように、農政の失敗によるコメ騒動は当分収まりそうにない。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」