「大阪・関西万博」閉幕翌日、閑散とした“別世界”を歩いた…大屋根リングもガラガラ
来場者が去った後、関係者だけで“オールナイト万博”
十数時間前までの盛り上がりがウソのようだ。前日は、閉場時間の夜10時を過ぎても、大勢の来場者が会場内にとどまっていた。というのも、チェコなどの一部パビリオンが、併設されたステージでDJプレーを始め、「無礼講」と言わんばかりのドンチャン騒ぎが巻き起こったからだ。
警備員も「閉場時間は過ぎています!」と必死に退場を呼びかけるが、できるだけ長く万博を楽しみたい来場者はガン無視。スタッフも終電を気にしており、ある警備員は「なんでこんなに人が残ってんだよ! クソが!」と怒りをあらわに。結局、夜11時を過ぎても、大勢の来場者が会場に残っていた。来場者が去ったあとも、イタリア館などでは夜通しパーティーが行われ、関係者だけの“オールナイト万博”が開催されていた。
それほど、スタッフも名残惜しいのだろう。閉幕翌日も来場した京都府在住の男子学生は、こう話した。
「会場内のグッズショップでアルバイトしていたのですが、きょうが最後の出勤です。この後、勤務先がお別れ会を開いてくれるんですよ。半年間シフトに入っていたので寂しいけど、こんな素晴らしいところで働けたから満足です」
その「お別れ会」には100人を超す従業員が集まり、ミャクミャク像の前で記念撮影をしていた。