「大阪・関西万博」閉幕翌日、閑散とした“別世界”を歩いた…大屋根リングもガラガラ
クウェート館のVIPエリアも公開される
また、この日はクウェート館のVIPエリアが公開された。伝統的なデザインを取り入れた室内は気品に満ちており、荘厳さに思わず息をのんだ。大屋根リングにも上がることができた。リング上にいたのは、ほんの十数人。人が少ないからか、晴れ渡る空がより広く感じ、肌を通り抜ける海風も心地良かった。半年間、雨風にさらされたリングの木材は、よくみると所々に黒ずみが目立つ。この翌日、大屋根リング上部は完全閉鎖された。保存される北東部の200メートル以外は、解体を待つのみとなった。
今後、万博会場は更地に戻され、跡地は2028年2月末までに大阪市に返還される。その後は、市営公園として整備される予定だ。夢洲北部では、カジノを含む統合型リゾート(IR)の建設作業も着々と進められている。果たして今後、どんな姿になっていくのか。
(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ)