著者のコラム一覧
若月澪子

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

公開日: 更新日:

息子にかかった教育費や治療費は1億円

 出口が見えないままお金は減る一方。Bさんの当時の年収は1000万円くらいだったというが、海外赴任時代に蓄えた貯蓄投資用の不動産も、学費や治療費に消えていった。

「家計は妻が管理していたので正確な額はわかりません。ただ妻によれば息子にかけた金は総額1億円はかかっていると」

私立大学の医学部の学費は、6年間で平均2000~4500万円と言われる。Bさんの息子の場合、休学中の学費、精神科の治療費まで含めると、それくらいに積み上がるのだろう。ちょっと信じられない額である。

 取材をしていると、医学部に限らず子ども教育費にお金を注ぎ、気が付くと老後資金まで溶かしているというケースはしばしば耳にする。

 子どもへの投資は、ギャンブルよりも恐ろしい「課金ゲーム」になりうるのだ。

(※個人の特定を避けるために、一部内容を改変しています。後編につづく)

  ◇  ◇  ◇

 シリーズでは、資格を取っても全然安泰ではなかった「士業億り人」Aさんについても伝えている。関連記事【年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩】「士業で独立」を夢見る中高年の理想と現実 60歳を過ぎても役に立つ資格とは…にて、その詳細が明らかに!

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