「この子のことがもう信じられない」両親が小6娘の悪口を延々と…中学受験講師がゾッとした保護者面談
「先生、私、この子のことがもう信じられないんです」
面談に娘さん本人はいません。父親と母親の二人だけが、私の前に並んで座っていました。その、本人のいない場で発せられた言葉でした。しかもそれは、始まりにすぎませんでした。
そこから面談の時間は、延々と娘さんへの不満で埋め尽くされました。宿題をやったと嘘をついた。テストの点をごまかした。約束を破った。母親がまくし立て、父親も横で深くうなずき、時折「本当にこの子は」と口にします。
夫婦そろって、我が子の「信用できなさ」を私に訴え続けるのです。一つ挙げれば、また一つ。まるで二人で不満を持ち寄ってきたかのようでした。たしかに、その子は嘘をついていました。勉強を怠けていたのも事実です。親御さんの言い分にも、うなずける部分はありました。
何度も裏切られれば、我が子であっても信じられなくなる。その気持ちは、指導する私自身にも覚えがあります。ですから、このご両親を一方的に責めるつもりはありません。ですが、話を聞きながら、私はふと妙なことに気づきました。この面談の場で、娘さんのいいところを話しているのは、親であるはずの二人ではなく、講師である私のほうだったのです。
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