タイムズカー集団訴訟の難しさ…不正アクセスの「過失」を証明するのは誰か
もっとも、実際の差はそれほど大きくありません。情報の安全管理義務は、一般に「絶対に漏らさない」という結果の約束ではなく、適切な対策を尽くす約束と理解されています。そのため安全管理義務違反で訴えても、原告は「どのような対策をとるべきだったのに、それが尽くされていなかったのか」を具体的に主張・立証しなければなりません。これは不法行為の過失の中身とほぼ重なります。結局、どちらで訴えても、必要な対策をとっていたかという同じ争点に行き着くでしょう。
もちろん、運営会社側に落ち度があったかは現時点で何も決まっていません。ただ、対策の詳しい情報は会社側の手元にあり、それをどう引き出すかが勝負の分かれ目になりそうです。「誰が何を証明するのか」に注目すると、裁判の行方がぐっと読みやすくなるはずです。



















