JR東海が政府に安定供給要請も「潤滑油」は代替調達が困難…このままでは日本の鉄道網も危ない!
駅改札やエスカレーターも限定稼働の可能性が
「しかも潤滑油はオーダーメード製品。ひとつひとつの代替が利かないだけに、調達は困難に陥りやすい」と指摘するのは、コネクトエネルギー合同会社CEOの境野春彦氏だ。こう続ける。
「潤滑油はベースオイルにナフサ由来の添加剤を調合して製造しますが、その調合比率は使用する機械部品や用途に応じて、カスタマイズされています。そのため、全く同じブレンドの潤滑油は、一種類も存在しないことも起こり得る。だから厄介なのです」
東海道新幹線の年間利用者数は約1億6800万人(2024年度)。日本の総人口を上回る世界有数の輸送システムを、すぐに止めるわけにはいかない。しかし限られた量のナフサを新幹線用の潤滑油に優先供給すれば、そのシワ寄せは必ず他の鉄道に向かう。
「新幹線に限らず大都市圏の鉄道輸送網を重視しいずれ地方のローカル線を見捨てることにもなりかねません。都市部でも、稼働する改札やエスカレーターなどを絞り込むことになっても、おかしくない。多くの利用者が不便をこうむることになります」(境野春彦氏)
まさに鉄道の優先順位を分ける「トリアージ」。ナフサ危機は大災害級の非常事態をもたらしつつある。
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