(5)存在の合理性度外視「タワマンブーム」は峠を超えた…欧米と異なる趣向
土地に限りがある場所では、より多くの住宅を造ることができる超高層建築には、存在の合理性がある。だからヨーロッパでもアメリカでも、都心エリアには日本のタワマン的な高層住宅が存在している。
しかし、日本では空き地が目立つ郊外や埋め立て地にさえタワマンが林立している。何とも不可思議な光景ではないか。
人類は、時々不可解なブームを起こす。17世紀のオランダではチューリップ・バブルが起こった。19世紀のアメリカではティンパネルが大流行。日本における織豊期の茶器や、今のポケモンカードも一種のブームではないか。
いずれも、後から客観的に考えれば合理的な説明がつきにくい。それがブームというものだろう。
日本における今のタワマンばやりも、あと何十年か経ってから振り返ると、そのようなブームの一種としてカテゴライズされるのかもしれない。タワマンブームが今の時代の空気、と言えばそうなるかもしれない。しかし冷静に眺めると、何とも不可思議な流行である。
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