(5)存在の合理性度外視「タワマンブーム」は峠を超えた…欧米と異なる趣向
地上と行き来するのに手間と時間がかかる。人によっては気圧差の変化で体調を悪くするらしい。高所に住むと妊婦の流産が増える、というデータもあった。地震や水害で電力供給が止まると途端に帰宅や外出が困難になる。場合によっては、トイレも使えなくなる。そうなると、現代人にはちょっと耐え難い。
さらに、タワマンに住む人のコミュニティーでは、「高い所に住んでいるほどエライ」という妙なヒエラルキー意識まであるそうだ。それをネタにした小説やテレビドラマまであって、一時的な話題を振りまいたりした。これらはある意味、タワマン住民たちのいびつなヒエラルキー意識を、物笑いの種にしているとさえ言える。それでも多くの日本人はまだ、タワマンがお好きなようである。
■欧米と異なる趣向
今はイギリス国王となったチャールズは皇太子時代、超高層建築に対する嫌悪感を隠さない発言を繰り返していた。彼の国では、高層建築は、まず低所得者向けの住宅であった。近頃は都心に限って高級タワマンもあるそうだが、伝統的なイメージが覆ったとは思えない。
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