有森隆
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有森隆ジャーナリスト

30年間、全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、精力的な取材・執筆活動を続ける。7月に「社長争奪 ―世襲・派閥・策謀」(さくら舎)を上梓。

森永製菓<上>安倍昭恵夫人のルーツに“創業パートナーの絆”

公開日:

 安倍晋三首相夫人の安倍昭恵は政局の陰の主役である。森友学園「瑞穂の国記念小学院」名誉校長だった。安倍昭恵という存在が財務官僚の忖度を引き起こし、安倍1強体制を揺るがしているとの指摘がある。

 さしずめ平成の終焉を告げる「傾国の美女」といったところか。

 奔放な行動で政治家や官僚を翻弄する安倍昭恵は森永製菓の創業家の一族である。

「菓子王」と称えられた森永製菓の創業者・森永太一郎は、キリスト教の布教活動のために洋菓子作りを天職と定めた伝道師だった。1865(慶応元)年、肥前(現・佐賀県)の伊万里の生まれ。九谷焼を輸出する店の店員となり、24歳のとき、九谷焼を売り込むため単身で渡米したことが人生の転機となった。

 信心深い老夫婦に導かれてキリスト教に出合い洗礼を受けた。そして伝道を決意する。自分で働いて伝道の資金を得る聖パウロの行為に感銘を受けた太一郎は天職として、日本ではまだ誰も手掛けた者がいない洋菓子の製造を思いつく。パン屋の下職やキャンディー工場で、睡眠を3時間しかとらず働き続けパンやケーキの作り方を身につけた。

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