高市派「石破おろし」巻き返しに漂うヤブヘビ感…杉田水脈氏らが保守系月刊誌で開陳しためちゃくちゃ論調

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岸田前首相を「DS側と結びついている」と強調

 圧巻なのは4年近く浪人中の長尾氏だ。日中国交正常化を実現した田中角栄元首相を師事する石破首相を「親中派」「無敵の人」と揶揄し、DSと結びつく岸田前首相と連携して旧安倍派を潰しにかかっていると強調。裏金事件を捜査した東京地検特捜部もDS側に立っているというから陰謀論は底知れない。政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。

「彼らは保守派というより極右ですから、マトモな主張を期待する方が酷です。自民党退潮の最大要因は、アベノミクスによる経済衰退や格差と貧困の拡大。大企業や富裕層だけを潤し、国民生活に目を向ける政策に転換しない限り、自民党が浮揚することはない」

 ちなみに、参政党梅村みずほ参院議員も「高市政権なら協力します!」と参戦。こうした面々に推される高市氏は同誌の連載で「自民党は保守回帰する!」と宣言したものの、追い風になるのかどうか。

  ◇  ◇  ◇

 自民党内でうごめく「石破おろし」の行方はどうなるのか? ●関連記事【もっと読む】『「石破おろし」へ“過半数172人突破”は微妙な情勢…記名・公表なら国会議員腰砕け、地方も日和り始めた』で詳報している。

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