高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身
首相指名選挙で「26人」の自民議員が造反?
中堅議員はこう話した。
「確かに、懇談会は『大荒れ』ではなかったが、高市執行部は今後の火種を残したと言える。何よりもマズかったのは、公明が求める企業・団体献金の規制強化を一顧だにせず、突っぱねてしまったこと。こんな後ろ向きな態度では、いずれの野党も連立に乗りづらい。仮に、政権ができたとしても、再び『政治とカネ』の問題が噴出しようものなら一気に窮地です。各野党に『ああやっぱり』『だから改革に後ろ向きだったのね』と突き放されますよ。その状況で不信任案を出されたら可決は確実。解散か総辞職に追い込まれる。結局、短命に終わっちゃうんじゃないですかね」
そんな不信感が漂っているからか、先週末からある「怪文書」が永田町で流れている。
首相指名選挙で「26人」の議員が造反。彼らと公明、立憲民主党が斉藤鉄夫・公明代表の名前を書くことで高市自民が下野するシナリオが記されている。根拠不明だが、26人の自民議員の実名まで添えられているシロモノだ。
「ちょっと考えづらいシナリオですが、それだけ高市首相誕生が怪しくなっているということ。誰かが『高市おろし』の流れをつくるために、あえて流したのではないか」(官邸事情通)
高市氏は懇談会で「首相指名ぎりぎりまで、あらゆる手を尽くす」と言ったが、最後まで何が起こるか分からない。
◇ ◇ ◇
高市新総裁率いる自民党の気になる今後は……。【もっと読む】『アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末』で詳報している。