日本プロ野球が変わる? 新監督4人中3人が二軍指導経験

公開日: 更新日:

 知名度より、実績が問われる時代になったか。6月に辞任した西武の伊原監督(65)を皮切りに、5球団の監督が退任した今季のプロ野球。西武は田辺監督代行(48)が昇格し、ヤクルトは小川監督(57)の後釜に真中一軍打撃コーチ(43)が就任。広島は野村監督(48)に代わって緒方野手総合コーチ(45)が、楽天の星野監督(67)の後は大久保二軍監督(47)が継いだ。

 新監督4人はいずれも40代。真中、田辺、大久保新監督の3人は選手としての実績はイマイチながら、二軍での監督、コーチ経験を評価されての就任だ。広島のスター選手だった緒方新監督も、09年に引退してから、5年間、一軍でコーチをするなど指導者経験は少なくない。

 これまでプロ野球の監督といえば、能力は二の次。現役時代の成績と人気が重視され、球団の広告塔さながらだった。巨人で2期合計15年も指揮を執った長嶋茂雄終身名誉監督(78)が、その典型例だろう。巨大戦力を有しながら、任期中、リーグ優勝5回、日本一は2回しかなかった。引退して即監督に就任した75年から80年までの第1期政権は3年連続V逸が原因で解任。93年に再登板したのは、この年からスタートしたサッカーのJリーグ人気に対抗するためだった。その巨人が今、指導者経験のない松井秀喜(元ヤンキース)を呼ぼうとしているのも、日米で培った圧倒的な実績と経験はもちろん、絶大な知名度と人気を評価してのことである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”