サッカー捨て大転身 元J2練習生は駐車場ビジネス風雲児

公開日: 更新日:

 月極や個人駐車場に空きを見つけると、電話で所有者との交渉を繰り返す。地道で辛い作業の連続も、地域リーグ時代の“飛び込み営業”で培ったノウハウや熱意を生かして、事業を拡大させた。

 今では大阪、東京、名古屋を中心に、格安の時間貸し駐車スペースを月600拠点ペースで増やし続け、会社は業界3位(約4500拠点)に躍進。売上高500億円以上を誇る業界2位の巨大企業の背中も視界に入っているという。

「チームで競うサッカーと違い、ビジネスは自分との戦い。やった分だけ自分にはね返ってくる。サッカーで夢を叶えられなかったからこそ、この分野で世界一になりたい。私と同じ年のマーク・ザッカーバーグ氏(フェイスブック創業者)の会社は時価総額が約40兆円。笑われるかもしれませんが、私も最終的にはそこを目標にしたいです」

 控えめな物腰ながら真顔でこう誓った金谷さん。サッカーをあきらめた苦労人の“第2の夢”は果てしなく大きい。

▽かなや・げんき 1984年12月22日、大阪府生まれ。高校時代にJ2サガン鳥栖、07年にもJ2ザスパ草津に練習生とし参加。09年2月に求人広告、携帯販売を中心とした「ギャラクシーエージェンシー」創業。14年4月に月極、個人駐車場を一時利用できるサービス「akippa」を開始。15年にakippa株式会社に社名変更。現在に至る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?