著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ヤンキース田中将大は飛ぶボール極秘導入の最大の被害者

公開日: 更新日:

 それにより、ニューボールは以前より2メートル前後飛ぶようになり、フライが本塁打になる比率は14年の9.5%から今季は13.8%にアップしている。ちなみにこの比率が今季メジャーで一番高いのがヤンキース田中将大で、フライ打球の23%が本塁打になっている。田中は被本塁打数(27本)もメジャー最多だが、それは失投が多いだけでなく、大きな外野フライがスタンドに入るようになったことも原因だ。

■コミッショナーの真意

 MLBのマンフレッド・コミッショナーは、科学的データが出ているにもかかわらず、飛ぶボールの導入を強く否定している。コミッショナーが、このような行動をとることは十分、予想されていた。同コミッショナーは日頃から「お客さんを球場に引き付けるのはホームランがたくさん出る野球だ」と公言。

 コミッショナー就任後、それを実現させるべく、秘密裏に飛ぶボールの導入を開始した。しかし、それを認めてしまうと、選手会(特に投手たち)から強い反発が出るので、否定し続けているのだ。

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