「目星ついた」 ヤクルト青木は“7年前の打撃”へ回帰着々

公開日: 更新日:

 16日、ヤクルト青木宣親(36)が広島とのオープン戦で7年ぶりの神宮凱旋を果たした。

 試合前に行われた「お帰りなさいセレモニー」で青木は「I’m NORI AOKI.I’m back! ここでスベるはずだったんですけど、意外に……」とメジャー帰りを意識した挨拶で1万4270人のファンを喜ばせた。

「4番・中堅」で出場し、2打数無安打だったが、「やろうとしたことができた。今日で目星はついたかな。それくらい内容は良かった」と手応えを掴んだ様子だった。

 青木の言う「目星」のひとつが日本野球への対応だろう。青木にとって「日本の野球」は2011年以来。古巣復帰が決まってキャンプに合流した直後は「アメリカナイズされているところもあって、日本のしきたりを少し忘れているかも」と冗談を飛ばしていたが、今は「ベースボール」から「野球」へシフトチェンジしている最中。

 そんな中、入団当時から青木を知る杉村巡回コーチは、ある変化についてこんな指摘をする。


「7年前とは全然フォームが違う。メジャーに行く前は打席で“動いていた”。極端にいうと毎打席、違う打撃フォームで、体を動かしながらボールに合わせていく感覚です。メジャーでは動く球や速い球に対応するため、トップの位置を高くしてあまり足を上げずにタイミングを取っていた。今は7年前の感覚に戻している途中かな。再び打席で動きが出てきたと感じる。これからどんどん動くフォームになっていくんじゃないか」

 この日は新しいバットも試した青木。打席での“動き”を含めて着々と準備を進めているようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず