伊調へのパワハラ認定 栄和人氏が現場復帰するための条件

公開日: 更新日:

 あのスキンヘッドが表に出てくることは、しばらくなさそうだ。

 女子レスリング五輪4連覇の伊調馨(33)に対するパワハラ行為が認定された栄和人前日本協会強化本部長(57)。日本協会の要職を辞任したが、所属する至学館大学レスリング部の監督は続投する。

 同大学の谷岡郁子学長によれば、現役の選手全員が「今後も栄監督の指導を受けることを望み、(栄監督も)健全なチームづくりの当事者としての責任を果たす意思を表明している」という。

 栄氏は現在も自宅療養を続けているとはいえ、協会が設置した第三者機関、内閣府のヒアリングに応じており、情緒不安定だった当初に比べて健康状態は回復しているとみられる。

 4月には新入部員を迎えたこともあり、ここにきてレスリング部での指導、6月の全日本選抜選手権での指揮など現場復帰に意欲を見せているという。

 内閣府の調査結果は、いまだ公表されていないものの、栄氏は日本協会の要職を辞し、社会的制裁も受けた。しかし、それによって、みそぎも済ませたと判断しているとすれば時期尚早だ。被害者である伊調は依然として練習を再開していないからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」