ソフト世界選手権 日本の五輪“連覇”阻止に動く米の本気度
日本ソフトボール協会は16日、世界選手権(8月=千葉県)の日本代表を発表。2008年北京五輪でエースとして金メダル獲得に貢献した上野由岐子(35)、主将を務めた山田恵里(34)の両ベテランら17人のメンバーを発表した。
会見した宇津木麗華監督(54)は「今大会は20年(東京五輪)を意識した大会。メンバーは外国人、特に米国人に強い選手を重視した」とライバルへの対抗心をあらわにした。
その米国は国際大会では長らく日本と覇権を分け合ってきた。トップの一角として君臨してきたが、五輪種目から除外された北京大会後は、米国の国内団体が対立を繰り返し、分裂状態が続いたという。
ASA(米国アマチュアソフトボール協会)、NPF(プロリーグ)、大学連盟の3派が代表選考を巡って対立。ASAの強硬な反発もあって、しばらくプロ選手は代表入りできなかった。
東京五輪で野球とともに追加種目として復帰が決まったからだろう。日本の五輪連覇を阻止して覇権を奪回するため、各団体が歩み寄り、プロのナショナルチーム入りが認められた。国際化を図る米大リーグ同様、市場拡大を狙うNPFの思惑もあるという。
日本は、プロとアマがタッグを組んで東京に乗り込んでくる米国をはね返す。