ビジネス化の実現遠く…アマチュアリズムと補助金の高い壁

公開日: 更新日:

 前出のNCAAは、巨額の放映権料を手に入れるが、それは各大学に分配される。選手育成のため、再投資されるといっていい。残念ながら、日本にはこうしたシステムは確立されていない。

「ビジネス化するには、日本でもNCAAのような大学スポーツを支援する別の組織をつくってカネ集めをするしかない。そのときは文科省という存在が立ちはだかる。日本の大学は国からの補助金(私学補助金など)で経営が成り立っているから、金儲け=ビジネスが出来ないんです。

 アメリカの私立大学はハーバードも、スタンフォードも大半が個人の金持ちが社会貢献のためにつくった学校です。大学が財団を立ち上げ寄付金を集めても文句は出ない。ビジネス化もしかり。バスケットもゴルフも優秀な選手には奨学金を出す。彼らがプロ入りして有名になり、出身大学の名声を高めてくれればそれでいいと、割り切っているんです」(松野弘氏)

 文科省“縛り”があっては、ビジネス化など夢のまた夢か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!