ベイの“正妻”伊藤を狙っていた中日が獲得しなかったワケ

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 セ・リーグの最下位争い第2ラウンドは、5位DeNAが6位中日を1点差で振り切った。

 この日、DeNAでスタメンマスクをかぶった伊藤光(29)は今月9日、トレードでオリックスから移籍。16日の球宴明け初戦から先発出場を続けている。20日の阪神戦では移籍後初本塁打を放つなど、打撃ではいいところを見せているが、マスクをかぶってからの8試合は3勝5敗で48失点。大量失点は捕手だけの責任ではないものの、「そもそもがリードが光る捕手ではない。打撃以外は多くは望めない」(OB)との声もある。

 実は昨年、伊藤の獲得を検討していたのが対戦相手の中日だった。中日OBが言う。

「谷繁前監督が長く正捕手として君臨していたこともあって、中日は正捕手がなかなか育たなかった。森監督には、オリックスからトレードで伊藤を取り、松井雅らと併用する腹案もあった。ところが、伊藤が在籍していた時のオリックスは、ほとんどBクラス。勝ち方を知らないチームの捕手を取ってもプラスにはならないという意見もあったようで、再考の結果、オフに日本ハムからFA宣言した大野を取った。大野は古巣でリーグ優勝3回。日本シリーズに3度出て、16年の日本一にも貢献している。打撃は伊藤に劣るが、ディフェンス面の評価は高いですから」

 今季も残り55試合前後となった両チーム。最下位争いとともに、伊藤と大野の「技量」の差にも注目だ。

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