山根会長TV占拠と日大理事長の謝罪 同日は偶然か共闘か?

公開日: 更新日:

 一連の問題が発覚して以降、公の場には一切、姿を見せず、第三者委員会の最終報告では「反省と謝罪を含めた自らの説明責任を果たすべき」と断じられた。それでも、「オレはなにがあっても会見はしない!」とうそぶいていたというから、どういう風の吹き回しなのか。一転、<今回の事件では数々の不手際、対応の遅れから社会問題となり、日大の信頼を大きく損ないました。このようなことは二度と繰り返さないことを誓い、この教訓を踏み台に日大再生を進める覚悟です>とホームページに殊勝な言葉を並べたものだから、日大関係者がその真意を勘ぐるのも当然だ。

 アマチュアのボクシング界と相撲界を牛耳り、ともに「ドン」と畏怖される2人。写真を見れば分かるように、昵懇と言っていい間柄だ。山根会長は「アマボクシング界の天皇」といわれた、日大ボクシング部元総監督と関係を築き、その威光を後ろ盾にして、連盟の終身会長にまで上り詰めた。その過程で、日大相撲部監督だった田中理事長とも縁を深めた。

 なにしろ日大は、今年4月から山根会長をスポーツ科学部の客員教授に迎え入れているほどである。日大の人事とカネを握る田中理事長の推薦、口利きがあったと考えるのが自然で、実際に山根会長が東京を訪れた際には、田中理事長の夫人が都内で経営するちゃんこ鍋屋へ頻繁に顔を出しているという。

 疑惑逃れやメディア対策で2人のドンが手を結んだとしても不思議はない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」