平身低頭は表向き 塚原夫妻がメディアに見せた“悪あがき”

公開日: 更新日:

 リオ五輪体操女子代表の宮川紗江(18)の元コーチ速見佑斗氏(34)が昨5日、都内で会見を開いて宮川への暴力行為を謝罪した。度重なる暴力を認め、「お尻を蹴ってしまったり」と協会が認定していない暴力内容も告白。所属していたレインボーと大阪体育大との二重契約疑惑については「大体大にはマーケティング活動の申請を出して承認いただき、スポンサー契約を結んでいる」と全否定した。

 その一方で、宮川が訴える日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)からのパワハラについて「自分たちが思っている意見が怖くて言えない。言うことを聞かないと(選手も指導者も)優遇してもらえないという意識を多くのコーチが抱いている」と訴え、「(宮川が)ナショナルトレーニングセンターの(使用)制限と海外派遣をされなかったのは事実。実際、2年間派遣されていない。(千恵子本部長が主導する強化プロジェクトの)『2020に入らなかったから派遣しなかった』と(千恵子本部長から)言われた」と語った。

 先月末から予定されていた速見氏の謝罪会見。ここで爆弾を投下されてはまずいと思ったのか、塚原夫妻はここ数日、パワハラ疑惑の火消しに躍起になっていた。宮川の告発会見から2日後に「反論文書」をリリースするも、メディアや体操関係者から批判が集中すると一転、「謝罪文書」を発表。その翌日には、光男副会長がテレビ各局のインタビューに応じ、「感情的になって、全部ウソと言ったことを猛省している」などと平身低頭だったが、やはりそれもあくまで表向きだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ