著者のコラム一覧
八塚浩

1958年10月16日生まれ。千葉県出身。立教大学卒業後、ラジオ福島に入社してアナウンサー。88年に独立。91年にセリエAでプロサッカー実況のキャリアをスタート。欧州CLは94年から担当している。現在はスカパー!のセリエAとCL、Jスポーツのプレミアリーグ、DAZNのJリーグの実況など。W杯は02年日韓大会開幕戦、06年ドイツ大会準決勝、10年南ア大会決勝などを現地から実況した。

いつの世も「ダービーだけは負けられない」

公開日: 更新日:

 ミランのGMを務める元ブラジル代表MFレオナルド、彼を補佐する元イタリア代表DFマルディーニ、元ウクライナ代表FWで今は母国の代表監督を務めるシェフチェンコ、そして指揮官の元イタリア代表MFガットゥーゾと言わずと知れたミランの黄金時代を支えたスーパースターです。

 彼らの姿を見ていたら00―01年シーズン終盤のダービー(01年5月11日)を思い出しました。

 このシーズンは、中田英寿選手が所属していたローマが、実に18シーズンぶりにスクデット(優勝盾)を手にしました。

 元日本代表FW原博実さん(Jリーグ副チェアマン)を解説者に迎えて現地ミラノ市で実況したのですが、試合前の原さんの「両チームにとって暗いシーズンだったとはいえ、ミラノ・ダービーは別だよね」というコメントが印象的でした。

 試合はミランがFWシェフチェンコの2ゴールなどでなんと6―0という歴史的な大勝を収めました。試合前、老将マルディーニ監督が息子(DFマルディーニ)を含めたミランの選手に「優勝の可能性はないが、ダービーに負けることは許さない」と檄を飛ばしたことを鮮明に覚えています。あってはならない記録的な大敗にインテリスタは、並々ならぬ殺気をみなぎらせていました。

 そんな彼らに囲まれたら、無事にスタジアムから出られるのか、保証はありません。「大丈夫でしょうかね?」と原さんと顔を見合わせたことも懐かしい思い出です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!