<中>小野伸二が太鼓判「ケガだけ気を付ければ凄い選手に」

公開日: 更新日:

 次代の日本代表のエース候補であるMF久保建英(17)が所属するFC東京は8日、ルヴァン杯第5節・仙台との一戦を秩父宮ラグビー場で行い、スコアレスドロー決着となった。

 久保は右サイドMFとして後半から出場。チームを勝利に導くことはできなかったが、随所にクリエーティブなプレーを見せた。2020年東京五輪のエースを務めるMF久保の足跡をサッカーダイジェスト元編集長の六川亨氏が丹念にたどった。

  ◇  ◇  ◇

 東京都下のクラブで3歳からサッカーを始めた久保君は、どこにでもいるサッカー少年だった。
 転機となったのは、小学2年で参加したスペインの名門バルセロナ主催の国内キャンプだった。
 ここでMVPに選出されると翌年ベルギーで開催された大会に参加してMVPに輝き、帰国後は川崎Fの下部組織に入団する。そして翌2011年、小学4年でバルセロナの下部組織であるカンテラの入団テストに合格。家族と一緒にスペインに移住することになった。

 当地では13~14年に地中海カップで得点王とMVPを獲得、地元カタルーニャ杯のトーナメント制覇にも貢献した。しかし、欧州サッカー連盟の「18歳未満の外国人選手の青田買い禁止措置」によって公式戦に出場できなくなり、久保は15年に帰国してFC東京の下部組織に入団した。翌16年に中学3年でFC東京ユース(18歳以下)に飛び級で昇格。日本クラブユース選手権では、史上初となる<中学生での得点王>に輝く。この活躍を評価されてトップに登録され、同年11月5日に行われたJ3最終戦の長野戦で後半から出場。J出場最年少記録を更新した(15歳5カ月1日)。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性