世界切符は持ち越し…レスリング伊調馨を悩ます超過密日程

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 東京への道は一歩後退した。

 16日、レスリング全日本選抜選手権の女子57キロ級決勝で、五輪4連覇中の伊調馨(35)がリオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(24)に4―6で敗戦。昨年の全日本選手権は伊調、今大会は川井梨と優勝者が異なるため、来月6日にプレーオフを行い、ここで世界選手権(9月・カザフスタン)の代表が決まる。

「プレーオフでしっかり勝ちたい。反省して修正して、良い形に持っていきたいです。時間があるといえばあるし、ないといえばない。難しい3週間になりますが、やるしかない。体も心も一番良い状態にして3週間後に臨みたい」

 試合後にそう語った伊調は35歳。川井とはひと回り近く離れている。これまで年齢というくくりに立ち向かい、世代交代という言葉を封じ、ブランクさえもはねのけてきた。しかし、3週間後のプレーオフという過密スケジュールでの大一番は、これまでにない過酷さがある。

 これまで、復帰後は少なくとも1カ月以上の大会間隔があった。復帰戦となった全日本女子オープン選手権は昨年10月、優勝した全日本選手権は昨年12月、次に出場したのは今年4月下旬のアジア選手権。そして今大会は6月と、すべて1カ月半以上の休養、調整期間があった。

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