前日194球完投の佐々木温存し4強 大船渡監督の“深謀遠慮”

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 そんな状況でも国保監督は、佐々木の“状態”を優先した。監督に就任してからの2年半、佐々木の起用については、「状態をしっかり整え、健康な状態にしてマウンドに立つのが大事と思ってやってきたつもり」と言っていた。

 佐々木はこの日、行けと言われれば行ける状況だったそうだが、佐々木を説得し、起用しなかった。準決勝以降を見据えた佐々木も、疲労が取れる方法だと納得したという。仮に佐々木を温存して負ければ批判を浴びただろうが、佐々木を無理して使うことで肩肘に取り返しのつかないケガを負えば、受ける批判は負けた時の比ではない。佐々木はすでに日本ハムが今秋ドラフトでの1位指名を公言。1億円の契約金を約束された将来のプロ球界を背負って立つ逸材なのである。

 国保監督が佐々木のコンディションを最優先して考えるのはある意味、当然だ。

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