著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

10万円で誰でも代理人に 相次ぐ流出の裏にFIFAの規約改正

公開日: 更新日:

 そして2010年代に入ると香川真司(サラゴサ)がマンU、本田圭佑がACミラン、長友佑都(ガラタサライ)がインテルと、ビッグクラブに引き抜かれる者が続出。こうした流れの中で「日本人がどの国で、どのくらい活躍できるか、という基準が明確になった」と言えるだろう。

「スペインを例に取ると、近年はエイバルの乾貴士、セビリアの清武弘嗣(C大阪)、ヘタフェの柴崎岳(ラコルーニャ)が参戦し、ボールを止める、蹴るといった技術は全く問題ないと判断された。安部裕葵もバルセロナから技術・戦術理解力を高く評価されてオファーを受けたと思います。一方で言葉や文化への適応で苦しむ日本人も少なくないが、久保は懸念要素が皆無だった。バルサ復帰が基本路線だった彼が、億単位の移籍金でレアルに買われたのは、その優位性が大きかったのではないでしょうか」(スペインに詳しい代理人関係者)

■「少ない投資で大金を」

 日本人の評価が総じて上がったことも、若い世代の追い風になっている。今夏もU―20W杯に参戦した19歳の菅原由勢(AZ)と中村敬斗(トゥエンテ)がレンタルでオランダへ渡り、2人揃って開幕戦でゴールを決めてみせた。このままいけば1年間で価値が急騰し、より格上のクラブに引き抜かれる可能性も少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状