貴景勝“四つ相撲殺し”で朝乃山撃破 低身長&短足の本領発揮

公開日: 更新日:

 天性の“武器”と言っても過言じゃない。

 初日から3連勝と波に乗る貴景勝(23)。10日は朝乃山(25)をはたき込みで下した。

「差されたり、(まわしを)取られたら負ける。まわしを取られないようにした」

 と貴景勝が支度部屋で振り返ったように、朝乃山にまわしを与えなかった。朝乃山の本領は四つ相撲。横綱白鵬からも、「自分の後継者になれる」と評価されている力士だ。

 貴景勝は押し相撲専門。四つ相撲への対策は以前からの課題でもある。たとえば、同じく押し相撲の横綱北勝海(現八角理事長)は、まわしにかかった相手の手を切ることに長けていた。もちろん、そもそもまわしを与えないに越したことはない。当然、口で言うほど簡単ではないが、ある親方は「貴景勝なら、今後もそれができるかもしれない」と、こう話す。

「なぜかといえば、足が短いからです。これは悪口でも誹謗中傷でもない、純然たる事実。貴景勝は175センチと他の力士に比べて身長が低い。その上、足まで短いとなれば、まわしの位置も相当低いということです。上背のある四つ相撲の力士はまわしを取りにくいこと、この上ないでしょう。何とかまわしに手を伸ばしても、低い体勢から角界でもトップクラスの圧力でガンガン押してくるので、上体を起こされてしまう。この日の朝乃山が、まさにそうだった」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情