著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

森保兼任監督体制は合理的だが監督が非常に忙しいのも事実

公開日: 更新日:

 日本サッカー協会(JFA)の技術委員長は、代表強化の最高責任者である。物議を醸している森保一監督の兼任問題にも明確な方向性を示すべき立場にいる。3月に就任した反町康治新委員長は「五輪代表とA代表をひとつのチームと考えれば(兼任は)合理的」とは言いつつも「監督が非常に慌ただしいのも事実」と複雑な胸中をのぞかせた。

■A代表と五輪を同時期に指導

 日本代表の将来像であるジャパンズウェイを突き詰めるために田嶋幸三JFA会長が、森保監督にA代表と五輪代表を任せてから約1年10カ月が経った。この体制は当初、好意的な見方をされていたが、2022年カタールW杯予選と東京五輪強化が重なり始めた19年から疑問の声が高まってきた。

 昨年11月の代表シリーズでは、指揮官がキルギス→広島→大阪と移動しながら2チームを掛け持ちして3戦に挑み、キルギスの後は2連敗を喫してしまい、「兼任体制は困難」とみる向きも一気に増えた。

「関塚(隆=ナショナルチームダイレクター=ND)さんとも話したけど(A代表と五輪代表を)ひとつのグループと捉えているから、今の形にしているということ。ただ東京五輪が(21年に)延期となり、これから先どうするのか、考える必要がある。先の日程が見えないから(現時点では)何も決められないが、森保監督が忙しいのは確か。自分が松本山雅を率いていた18年夏、アジア大会に派遣した前田大然(マリティモ)がケガして戻ってきた時、わざわざ松本まで謝りに来てくれた。僕も五輪代表監督をやったから気持ちはよく分かるけど、やっぱり技術委員長やNDがサポートできるところはしないといけないよね」

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