史上最大の復活V 照ノ富士“地獄”を見て相撲も性格もガラリ

公開日: 更新日:

「いまはひとつのことに集中」

 本人が初優勝した15年との違いに関して、「イケイケのときに優勝したけど、いまはひとつのことに集中している」と話したように、その性格も“地獄”を見たことで変わったようだ。

 大関時代は上げ膳据え膳。身の回りの世話も付け人がすべてやってくれていたのが、新弟子さながらの境遇となった。元大関ということでさすがに付け人は免除されたものの、本場所では自分のまわしを風呂敷に包んで午前中に“通勤”。タクシーの使用は関取にのみ許されているため、他の幕下以下の力士と一緒に部屋の車で移動した。

 かつては大歓声を浴びていたはずが、午前中はほとんど人がいない寒々しい観客席を前に相撲を取らなければならない……。

「大関時代はとにかく傲岸不遜、強気一辺倒。肩で風を切るオレ様キャラだった。それが天国から地獄だからね。相撲の怖さを知り、苦労を重ねただけに、精神的にも成長したんだろう。今は自分の弱い部分も認めた上で、『自信をもってやるだけです』と前向きになっている。以前のような蛮勇とは異なり、稽古に稽古を重ねた上で確固とした自信に満ちている。相撲ぶりも昔とは違う。以前は肩越しにまわしを取りにいったり、下がりながら投げを打つなど、力任せの強引な相撲が多かった。それがヒザのケガもあってか、きちんと踏み込んでまわしを狙うようになった。前に出る分にはヒザへの負担はそこまでではない。ただ、番付が上がれば、上位との対戦が続くことになる。強敵相手には下がる場面も出てくるだろうから、そのときにどこまで踏ん張れるか……」(前出の親方)

 史上3人目の幕尻Vを達成した照ノ富士。元大関が苦労の末に再び大輪の花を咲かせた。

【写真】【大相撲7月場所2日目】半年ぶり「有観客」開催に迫った!(21枚)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ