著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

全仏はクレーコート…錦織に懸念される心身のスタミナ不足

公開日: 更新日:

 テニスの4大大会の第3弾、全仏オープンが27日に開幕する。毎年5月に行われる花のパリの風物詩も、新型ウイルス感染の影響でここまで日程がずれた。ハードコートの全米オープンが終わったのが9月13日。一転、クレーコートの大舞台という難題に加え、フランスでは再び感染が拡大している。それでも観客を入れてやる……大会の成否は来年の東京五輪の行方も左右する。

 ローランギャロスは通算12回の優勝を誇るナダルの牙城だが、1月の全豪でメジャー通算17勝目を刻んだジョコビッチが勝てば、通算優勝回数でナダルにあと1、今回欠場のフェデラーに2。先の全米で念願のメジャー初Vを手にした27歳のドミニク・ティエムには一昨年、昨年の連続準優勝という実績がある……右肘の手術から1年ぶりに戻った錦織圭の現状が気になる。

 8月半ばのW&Sオープン、全米のハードコート2大会を経てローマのマスターズ~全仏という青写真だったが、W&S直前に陽性が判明。体力のいるクレーコートからの復帰は大きな誤算だ。

 パリの前に、オーストリアのキッツビューエル250に急きょエントリー、ローマの次にハンブルク500と渡ったが3大会で1勝3敗。内容が良くない。キッツビューエルは標高762メートルの高地を割り引いても21歳に逆転負け。その後、ローマでは世界249位の18歳、ハンブルクでも24歳と、いずれも新鋭との初対戦に敗れている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒