日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

公開日: 更新日:

「(伊藤が野球を始めた)鹿部クラップーズは毎日練習があります。私は(魚介類の)出荷が終わるとすぐ学校に行き、15時半くらいから1人でグラウンドを整備して子供たちを待っていました。監督でもコーチでもなく、バッティングピッチャーとして1日200球は投げていましたよ。大海が野球を始めてからはそっちが忙しくて、趣味だったパチンコには一度も行ってません(笑い)。数年前から末っ子(小学6年)もそこで野球を始めたので、今、私は監督をしています」(清光さん)

 伊藤が投げる試合は家族全員で応援に行き、それが一家の楽しみでもあった。

 幼少期の頃から熱狂的な巨人ファンだった清光さんは、日本ハムが札幌に本拠地を移してからというもの、二股をかけているそうだ。

 日本ハムの二軍寮は千葉県の鎌ケ谷市にある。伊藤は早急に一軍昇格を果たし、家族が待つ北の大地に舞い戻りたいし、家族もそれを願っているに違いない。

○いとう・ひろみ 1997年8月31日、北海道鹿部町生まれ。小学2年から鹿部クラップーズで野球を始め、中学時代は函館東シニアに所属。祖父が漁業用のネットで作った用具で練習に励んだ。駒大苫小牧高では2年春に甲子園を経験し、駒沢大へ進学も1年秋に中退。より良い環境を求めて翌年に苫小牧駒沢大に再入学する。大学日本代表を経験。最速155キロ。釣りが趣味だが、幼少期に父と乗ったボートで船酔いして以来、船釣りはめったにしていない。身長176センチ、体重82キロ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋