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三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。

オリンピック開会式は中途半端な出し物ばかり…かつてないほどつまらなかった

公開日: 更新日:

 個人的に感動したのは、天皇陛下がおひとりで読み上げられた開会の宣言だ。簡潔な内容だっただけに、お言葉の裏に、いまも開催に反対されているお気持ちが感じられた。

 逆に橋本組織委会長とバッハIOC会長の言い訳じみたあいさつの長かったこと! 小池都知事があいさつしなかったのと、安倍前総理が欠席したのは、はっきり言ってひきょうだ。主催者は日本国ではなく東京都であり、その長たる小池知事が、まずあいさつすべきだ。安倍さんは今回のオリンピックを東京に招致した張本人である。リオでマリオの扮装までしておいて、批判の矢面に立ちたくないというのか。いかなる批判も甘んじて受け、関係者の盾となるのが本当のリーダーだろう。

 経済団体やスポンサー企業のトップの姿がないのも、かつてない光景だった。ドイツのメルケル首相ら各国首脳も欠席ばかりで、アメリカもバイデン大統領夫人。めぼしいのはマクロン仏大統領ぐらいだが、次期パリ大会を招致している手前、来ざるを得なかったのだろう。理由が何にせよ、ワクチンを打っているのだから来てもよさそうなものだが、やはりアンチ・オリンピックの気持ちを表すために来なかったのかも、などと勘繰りたくなる。

 オリンピックという祭典が、ひとつの限界に来ているのかもしれないと感じた開会式だった。

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