首位陥落の阪神「痛すぎる黒星」で4連敗…投打とも不振ひきずり巨・ヤとの連戦へ

公開日: 更新日:

 ただの一敗ではない。

 甲子園に戻ってきた阪神は三回、先発青柳が1死二塁から5連打を浴びて5失点。レフトのロハスが高橋周の打球に追いつきながら手首に当てて2点適時打に。青柳のがっくりした表情が印象的だった。

 序盤の大量失点で「勝負あり」かと思ったが、阪神打線は五回、糸原の左前打を足がかりに、梅野や二軍から上がってきたばかりのマルテの適時二塁打などで同点に追いつき、流れを引き寄せる。

■マルテ復帰 即同点適時打の活躍もパー

 ところが七回、ムードが変わる。1死から高松の三塁前のセーフティーバントを、三塁は今季初めてのマルテがボールを握り損ね内野安打に。3番手の及川は2死一、二塁から福留に右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びて勝ち越されると、続く高橋周の右越二塁打で2者が生還し、この回3失点。その裏、不振でスタメン落ちしている佐藤輝と大山は代打で起用されるも、いずれも三振。7月14日以来の甲子園のゲームも白星で飾れず4連敗だ。


「8月下旬に失速した阪神は2位で9月を迎える。10勝でハーラートップタイの青柳は黒星こそ免れたが、防御率はリーグトップから陥落。大山、佐藤輝も不振をひきずったままだし、後半戦はBクラスのチーム相手に7勝9敗と苦戦しているのも気になる。3日からは優勝を争う首位巨人、3位ヤクルト戦(甲子園)が待っている。中日との初戦は勝ち頭の青柳で必ず勝って勢いをつけたいところだったし、復帰戦で打ったマルテがヒーローになればチームの雰囲気もよくなったはずです。矢野監督にとっては大きな黒星です」(阪神OB)

 ファンはどこまで優勝を夢見ることができるか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」