中継ぎ降格の藤浪晋太郎に“拾う神”原監督が急浮上!「巨人に預けてほしい」と何度も打診

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問題児の再生

 そんな右腕の動向をつぶさに見守っている人物が日本にいるという。

巨人原辰徳監督(64)です」と、球団OBがこう続ける。

「原監督は、藤浪が阪神時代に二軍でくすぶっていたころ、阪神に対して何度も『藤浪君を一度、ウチに預けてほしい』と打診している。結局、阪神が首を縦に振らず、巨人入りは実現しませんでしたが、藤浪が昨オフ、ポスティングでメジャー挑戦する際も、原監督はトレードの可能性を模索していたそうです」

 実際、原監督は21年1月にサンスポで阪神OBの評論家・江本孟紀氏と対談し、「(ここ)何年か藤浪を出してよ、と阪神には言っている。俺がちゃんと男にするから、と」と発言している。

 かねて原監督は、トウの立った他球団のベテランや問題児を獲得し、再生することをよしとしているフシがある。

 一昨年は日本ハム暴力事件を起こして謹慎中だった中田翔を無償トレードで獲得。昨オフも楽天でくすぶっていたオコエ瑠偉を現役ドラフトで指名し、開幕からスタメンで起用している。

 監督就任1年目の02年には、中日を自由契約になった通算89勝右腕の武田一浩を獲得。07年大道典良(ソフトバンク)、08年藤田宗一(ロッテ)、14年井端弘和(中日)らもしかりだ。今季もソフトバンクを自由契約となった松田宣浩を引き入れ、広島でプレーしていた長野久義を5年ぶりに復帰させた。

■名伯楽の強力援軍

 藤浪はプロ1年目から3年連続で2ケタ勝利を挙げたものの、4年目以降は頭打ちの状態が続いている。しかも、20年にはコロナ禍で合コン騒動を起こすなど問題児でもある。原監督の琴線に触れたのも理解できる。

「久保巡回投手コーチの存在もプラスになるかもしれません」

 とは、前出の球団OB。

「久保さんは阪神で05~11年に一軍コーチ、13~17年は二軍コーチを務め、藤浪と在籍時期が重なっている。藤浪再生に意欲を示していましたが、球団の方針で指導に関わることができなかった。久保さんは当時、内心忸怩たるものがありましたから、藤浪が巨人入りすれば強い味方になってくれるはずです」

 その久保コーチは21年5月、WEBメディア「SPAIA」のインタビューで藤浪再生への思いをこう語っている。

「自由気ままに作ったケーキが仮においしくても、作り方が分からないと再現できない。ピッチングも根っこの部分をきちんと教えておかないと崩れた時に戻せなくなる」

「投球動作に入る前に三塁方向を向いて、自分の左肩をホーム、右肩を二塁に向けてそのまま並進運動し、ギリギリでホームに向き返らないといけない。藤浪はそれができていないから肩が開く。腕が下がったり、左足を着地する時につま先が開くのもそこに原因がある」

 さらに具体的な“処方箋”として、「平均台でのシャドーピッチングや送球練習をした方がピッチングは直るかも知れない」と指摘した。

 藤浪を巡っては、かつてトレードでの獲得を希望していた日本ハム、ロッテなども関心を寄せているといわれるが、この先、藤浪が日本球界復帰を決断すれば、原巨人がイの一番に手を挙げるかもしれない。

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