巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

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ヤ軍にはすでに一塁を空ける動きも

 すでに球団のお墨付きをもらっている村上も、2日に来オフのメジャー挑戦を表明したことで、米メディアが反応。米誌スポーツ・イラストレーテッドは「ヤンキース、国際的なスター獲得で長年の内野問題を解決か?」の見出しで報じ、米キングソースは「ヤンキース側も来オフは一塁と三塁を空けて待っている」とし、来季の内野陣が流動的な点を指摘している。つまり、来オフに大物内野手を補強したいということ。それなら村上ではなく、岡本でもいいのではないか。

 2人のポジションは一塁か三塁で、打っては長距離砲。選手としてのタイプはモロかぶりである。さる米球界関係者がこう言った。

「岡本はゴールデングラブ賞を三塁で過去に2度(2021、22年)、今季は一塁で受賞。内野の守備力は断然上だが、来季は打撃でも村上を上回らないと、メジャーの高評価は勝ち取れません」

 ちなみに、村上は23年1月にテレビ出演した際、好きなメジャー球団として「西側の球団に行きたい。ヤンキースも行きたいけど、ヤンキース(東海岸)って西側じゃないんですか?」と言って笑いを誘ったことも米メディアは把握している。大リーグはヤンキースが東海岸の盟主、ドジャースが西海岸の盟主とされる。

 ヤンキースは過去に松井秀喜田中将大イチロー黒田博樹と多くの日本人選手が在籍してきた歴史がある。今では2年連続MVPの大谷が在籍していることでドジャースにお株を奪われているが……。 

「岡本は長年『日本の盟主』といわれる巨人の4番を張り続けた男だけに、大谷や山本由伸が在籍している西海岸のドジャースよりも、王道のヤンキース入りを熱望していると聞く。尊敬する松井の背中を追う形です。巨人とヤンキースは、かつて球団同士が業務提携を結んでいてつながりが深い。『行きたいのは西海岸でヤンキース』なんて冗談めかしている村上より、よっぽど強い思いがありそうです。大谷とチームメートになるより、我が道を行くタイプですから」(前出の巨人OB)

 大山を補強する必要はなかったと見返し、村上の成績を上回る。そして、憧れのヤンキースから声を掛けてもらうことーー。来季の岡本は、3つの高いモチベーションを胸に、三冠級の成績を残す可能性もありそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 記事本文中にも登場する阪神・大山はなぜ巨人の誘いを蹴ったのか。条件は巨人の方が上だったし、今年の大山は東京に足繁く通って新居を探しているともっぱらだった。阪神には根深いトラウマがあり、在阪メディアとの関係も良好ではなかった。それなのにどうして残留を決めたのか。その「本当の理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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