著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

通訳同伴アスリートに思うこと 英語ネーティブになる必要はないが「伝えようとする気持ち」が大切だ

公開日: 更新日:

 ナダル(スペイン)や女子マラソンのモタ(ポルトガル)も、出始めの頃には英語に苦労した。ただ、難しいことを言うわけではなく、気持ちが欲しいのだ。李娜(中国)は下手な英語で無理な冗談まで飛ばしていたが、私たちの“苦手意識”は奥が深い。マラソンのレジェンドの話──。

 長野県池田町出身の中山竹通さんは、高校時代に英語を勉強しなかったという。町で外国人を見たことがなかったから……いま池田町にはフィリピン人がいる。

「知ってます。あの人たちは日本語を話します」

 とことん理詰めで瀬古利彦を超えた昭和男子の方が、睡眠3時間で勉強する人よりずっと国際的に思える。

 ポルトガルの友人は、同国語にはフランス語より微妙な音が多いと言う。日本語は少ないのか。「ダ」ではなく「ダハ」または「Dah」という帯気音は日本語にない……ところが、インドの友人がけげんな顔をした。

「おまえ、さっきキミコ・ダハテと言ったじゃないか。そのダハだよ」

(言ってねヘよ!)耳は退化するみたいだ。

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