元巨人の俊足外野手・重信慎之介さんはこの春、青年実業家に転身。カープロテクション&カーラッピング会社を立ち上げていた
戦力外通告を受け、球界に残るか競輪選手になるか企業に就職するか悩みましたが…
「去年10月に戦力外通告を受けてから1週間、何もせず頭と体をリセットし、その後、これから先どうしようかと選択肢をフラットに並べて考えました。他球団や海外で選手を続けるのか、球団職員に迎えていただくか、企業に就職するか……競輪選手を目指すのはどうかとも考えました。悩んだ末、自分の思うように存分にやって、その結果に納得して責任をとる生き方が合っていると起業を選びました」
球界を離れがたくはなかったのだろうか。
「はい。もともとプロ野球選手になれるとは思っておらず、大学時代の成績が良く、思いがけずドラフトで指名いただきました。こんなチャンスは誰にでも得られるものではないと飛び込みましたが、精いっぱいやっても思い描いたような選手生活は送れなかった。一方で、野球一筋でこれまでの人生の3分の2を過ごし、一般社会常識やマナーを身につけなければという思いもあった。ビジネスだって最初からうまくいくなんて思っていません。でも決めた以上はやるしかない。不安がってもしかたがない。たくさん失敗しながら、学んで成長して、まずは売り上げ1億円を目標に。ずっと僕を応援してくれた人たちに、応援してよかったと思ってもらえるようがんばりたいです」
家族の反応はどうだったのか。23年、一般女性と結婚している。
「妻は『よし! 頑張ろう!』と受け入れてくれました。今は妻との時間はあまりとれませんが、よく会話してコミュニケーションをとるよう努めています」
子どもはおらず、夫人と、ラグドール猫の雄と千葉県内で暮らす。
(取材・文=中野裕子)
▽重信慎之介(しげのぶ・しんのすけ)1993年4月17日、千葉県佐倉市生まれ。小3から野球を始め、早稲田実業2年の夏に甲子園出場。早大に進み、六大学の首位打者やベストナインに輝く。2015年、巨人から2位指名を受け入団。俊足を武器に活躍し、25年引退。



















