怖い話で思い切りヒンヤリ ちょっと早い「怪談本特集」

公開日: 更新日:

「風怪(ふうかい)」風の怪談舎編著

 いじめを苦にして飛び降り自殺をした少年がいた。それから1年ほどして、校舎を見上げると、亡くなった少年が落ちてくる姿を見かけるという幽霊話が出始めた。

 それから二十数年が過ぎて、実家に帰る途中で母校の中学校に立ち寄ってみたSさんは、幽霊の出るという場所にひとりの老婆が立っているのを見る。老婆は、こちらのほうにゆっくりと顔を向けたかと思うと、すうっと消えてしまった。

 居酒屋で待ち合わせた友人にその話をしたSさん。すると友人は、「その老女は自殺した少年の母親だと思う。何度通っても息子の幽霊を一度も見られなかった母親は、生前、自分が幽霊になった姿でも、もう一度息子の姿が見たい、と言っていたらしい」という。

 人間だからこそ遭遇する怪奇体験や切なく怖い街の怪談話40話を収録。(三五館 1300円+税)


【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る