「できない脳ほど自信過剰」池谷裕二著

公開日: 更新日:

 脳科学の視点から、記憶や感情、人間の特性などについての考察をまとめた「週刊朝日」で人気の連載エッセー。日常のさまざまな出来事の背景にある最新知見を、研究データを基にわかりやすく紹介している。

 たとえば、表題「できない脳ほど自信過剰」の引き合いに出されたのは、コーネル大学のダニング博士とクルーガー博士の実験。30のジョークに対する採点をしてもらった後、「あなたのユーモアの理解度は同世代中どのくらいに位置していると思うか」と聞いたところ、理解度が低かった人ほど自己評価が高いという結果が出た。

 この「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれる現象は、ユーモア理解度に限らず、倫理的な思考力から学力試験に至るまで普遍的に見られる傾向だとか。なお、最終章では人工知能時代の人間側の戦略についても紹介。

 人工知能との共存が必要とされる時代には、脳の柔軟性を保ち、未来を自らつくる力が必要とされるのではないかと述べている。(朝日新聞出版 1400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    GACKT告白 浜田だけじゃない芸能界パワハラ&セクハラの闇

  2. 2

    2018年はTV出演たった4本…ゆるキャラ「ふなっしー」は今

  3. 3

    18年入社組でピカイチ TBS宇賀神メグアナの意外な特技

  4. 4

    フジ「QUEEN」は苦戦中 竹内結子に課せられた“ウラの使命”

  5. 5

    官邸の暗躍と官僚の忖度…諸悪の起点は2015年になぜ集中

  6. 6

    フジ反町理アナは“質問係のおじさん” MCよりご意見番向き

  7. 7

    生存者を無視 拉致被害者家族も見限る安倍首相の“二枚舌”

  8. 8

    米倉涼子「シカゴ」で夏不在でも "視聴率女王"安泰のワケ

  9. 9

    上沼恵美子が試される…フジテレビの“実験”は吉と出るか

  10. 10

    最高月収1200万円…オネエタレントの山咲トオルさんは今

もっと見る