「チョコで血圧が下がった」椎名一紀著
近年、チョコレート=カカオの健康効果に関する研究が盛んに報告されている。東京医科大循環器内科講師で、戸田中央総合病院に「嗜好品外来」を立ち上げた著者が、エビデンス(科学的根拠)に基づいたチョコレートの健康効果について解説する。
チョコレートというと高脂肪、高糖質、高カロリーで健康に悪いというイメージがあるが、実はマイナスになるという報告は全く見当たらないという。カカオ分が70%以上のダークチョコレートを1日25グラムくらい食べる分には太る心配はないだけでなく、むしろ血圧が下がる、糖尿病を改善する、善玉コレステロールを増やす、便秘を改善する、認知症を予防するといった信頼のおける研究がたくさん報告されている。チョコレートに含まれるポリフェノールの効果で、実際に外来で効果が表れているという。
チョコレート以外にも生活習慣病の予防効果が認められている食品がたくさん取り上げられている。健康は食が支えていることが改めてよく分かる。(主婦の友インフォス 1200円+税)