「沙漠の古都」国枝史郎著

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 マドリードに、両目の縁に燐光をまとった犬に似た「獣人」が出没すると噂が立った。ある夜、市長の家の窓を獣人がのぞき込み、市長は「ロブ! 湖! 埋もれた都会!……」とつぶやいて倒れた。

 市長夫人の依頼を受けた探偵のレザールは、動物園長のエチガライが周旋した女中が、市長が大切にしていた紙くずを捨てて市長に怒られ、エチガライ園長の家に移ったと聞いて、女中が怪しいとにらむ。その女中は実はウイグル人の男だった。

 紙くずは、不正な財宝の在りかを書いた地図なのではないかとレザールは言う。

 運勢を開く雌雄2つの水晶の玉をめぐって繰り広げられるエキゾチックな冒険小説の復刊。

(河出書房新社 1600円+税)

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