「しししのはなし」正木晃著

公開日: 更新日:

 夏になると怪談話が盛んになるが、もし幽霊を見てしまったらどうしたらいいか。昔から「妖怪」は誰彼おかまいなしに現れるのに対し、幽霊は生前に関わりがあった人にしか現れないと言われている。この言い伝えを信じるならば、幽霊は知り合いの可能性が高いため、出会ったときは敬意を示し、丁寧に接することが大事だという。とはいえ、生きている人間同士の関係と同じで、幽霊ともほどよい距離感が大切である。拒まず、近づきすぎないというのが基本的な態度、と著者は説く。

 他にも「たたりってあるの?」「家族を亡くした人にしてあげられることは?」など、日常に点在する「死」にまつわる疑問について、宗教学者がウンチクを交えて回答。(CCCメディアハウス1400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因