「しししのはなし」正木晃著

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 夏になると怪談話が盛んになるが、もし幽霊を見てしまったらどうしたらいいか。昔から「妖怪」は誰彼おかまいなしに現れるのに対し、幽霊は生前に関わりがあった人にしか現れないと言われている。この言い伝えを信じるならば、幽霊は知り合いの可能性が高いため、出会ったときは敬意を示し、丁寧に接することが大事だという。とはいえ、生きている人間同士の関係と同じで、幽霊ともほどよい距離感が大切である。拒まず、近づきすぎないというのが基本的な態度、と著者は説く。

 他にも「たたりってあるの?」「家族を亡くした人にしてあげられることは?」など、日常に点在する「死」にまつわる疑問について、宗教学者がウンチクを交えて回答。(CCCメディアハウス1400円+税)


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