「ミッテランの帽子」アントワーヌ・ローラン著 吉田洋之訳

公開日: 更新日:

 1986年、パリ。うだつの上がらない会計士・ダニエルは、ブラッスリーで食事をしていると、時の大統領ミッテランがやってきて隣の席に座る偶然に遭遇した。2時間後、ミッテラン大統領が去った席にはフェルト帽子が。ダニエルは帽子を手に取るとそっとかぶり、店を出る。

 翌日、ダニエルは会議で大胆な分析を発表。それが役員に評価され、地方財務部長に抜擢される。帽子をかぶると、不思議な力を感じ、実力が出せるようになったのだ。ところがダニエルはルーアンに向かう汽車の中に帽子を置き忘れてしまう……。

 望まない不倫を断ち切れない女性、スランプ中の天才調香師らに帽子が次々に渡り、手にした者は人生の意外な展開を経験する。大人のための幸福な物語。

(新潮社 1900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”

  3. 3

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  4. 4

    田尾監督には感謝しかない 電撃解任の際は一緒に辞めるつもりだったけど…

  5. 5

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  1. 6

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  2. 7

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希がまたも背信投球…指揮官まで「物足りなさ」指摘でローテ降格カウントダウン

  4. 9

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  5. 10

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち