「緋の河」桜木紫乃著

公開日: 更新日:

 昭和23年の大みそか、家族とともに雪が降り始めた釧路の街を初詣に向かう秀男は、途中で出会った花街の女が放つ香りが忘れられない。女の子と間違えられるほど美しい顔をしている秀男は、近所の子らとの遊びには加わらず、いつも2歳年上の姉・章子と過ごしている。小学生になり、女のような言葉遣いや小さな体を理由に同級生から「なりかけ」と呼ばれ、いじめを受ける秀男を守ってくれたのは、同級生の文次だった。やがて秀男は文次に恋心を抱き始める。しかし、中学校入学を目前にして、文次は相撲部屋にスカウトされ東京に行ってしまう。

「神様が、仕上げを間違った」体を武器に夜の街を渡り歩き、やがて芸能界へと上り詰めるカルーセル麻紀をモデルに描く長編小説。

(新潮社 1045円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった