「現代ストリップ入門」武藤大祐、夏堀うさぎ編著
第2部の「現場に即して」では、北九州の小倉にある「A級小倉劇場」の日常の風景が描かれている。毎日一番に来場し舞台に最も近い「かぶり席」を死守する常連、踊り子たちを奇麗に見せるべく照明の当て方を工夫する「投光さん」、踊り子たちに毎日手作りの食事を提供する「お母さん」、劇場のよろずの不具合を修理する「棟梁」といった人たちの仕事ぶりを通して、ストリップ劇場という空間が持つ共同体としての役割がよくわかる。
そのほか、文化人類学者の船曳建夫と夏堀によるセクシュアリティーを巡る対談、人類学者でありポールダンサーでもあるケイトリン・コーカーの論考(「踊り子の身体は何をなしうるのか」)、ストリップ用語集、日本ストリップ年表など硬軟取り混ぜて盛りだくさん。まさに役立つ「入門書」だ。 〈狸〉
(書肆侃侃房 2530円)


















