虎ファン代表のダンカンさん 人生をタイガースとともにする契機になった60年前の阪神戦

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「子供だから球場の中をウロウロしても何も言われないんですよ」

 それ以来、阪神一筋。小学校の高学年になると電車にも乗れたから後楽園球場まで出かけました。子供だから球場の中をウロウロしても何も言われないんですよ。ある時なんか、レフトスタンドの下に行ったら風呂場があって。そこの窓をソッと開けたら、背番号「8」が見えた。「高田だ!」って。それからまた別の部屋に忍び込もうとしたら放送席だったみたいで、「やばい!」って逃げました。

 あの頃はまず村山ですね。それから江夏、田淵かな。当時は今のようにグッズがあるわけじゃないから、白いTシャツに黄色と黒のマジックでしま模様を描いて田淵のユニホームを作って着ていたり。それをみんなが面白がってくれた。

 高校の時に弁論大会があったんですよ。演目は「これからの将来をどう考えるか」。僕はその話をするということにして、実際やったのは「田淵幸一の打撃について」。それもみんな喜んでくれた(笑)。僕は昔からふざけてましたからね。

 20歳になる前に、後楽園、神宮、横浜の3つの球場を掛け持ちでアルバイトをしていたことがあります。ホットドッグ売りとか。最初のを売り切ってしまうと、また新たに詰め替えられるから、最後の1個だけ残して、球場の一番上の方でずっと試合を見ていました。歩合制なのにダメなバイトです。それで年間140試合以上、試合を見ることができた。当時の1チームの試合は年間130試合。それよりも見ていたことになります。

 スコアブックは今も毎試合つけています。もう何十年にもなりますね。ストライクは〇、ボールは横棒、ファウルは△といった具合に。トラ番の記者もつけるけど、彼らは八回には選手のインタビューに行くから途中までしかつけられない。それに休みもあるし。僕のように全試合つけている人は何人もいないんじゃないのかな。スコアブックは家に95年の分から全部あります。

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