あの“激痛”を少しでも和らげたい 「尿路結石」4つの疑問

公開日: 更新日:

「結石がある場所にもよるが、大まかにいうと10ミリ未満ならESWLが第1選択肢、10ミリ以上ならTULかPNLになります。ESWLは麻酔なし、外来でできるため患者さんの負担が少ない。TULは尿道から尿管鏡を入れるので全身麻酔や腰椎麻酔が必要なうえ、入院が必要になる。また、破砕した結石を排出するため、尿管にステントを留置するなど負担が大きい。腎臓に管を挿入するPNLはさらに侵襲が大きくなります」

 近年、自由に曲がる軟性尿管鏡が登場し、奥にある腎結石にもTUL(f―TUL)が行えるようになった。しかし負担を考慮すると、ESWLが行える段階までに治療を始めるべきだという。ただし、ESWLを2回程度やっても結石を破砕できない場合は、TULに変更したい。

Q4.痛みを少なくするために重要なことは?

「人間ドックなどで小さな結石があると指摘され、『様子を見ましょう』といわれた時点で泌尿器の専門医に診てもらうことが大切です。自分の結石がどんな段階にあるのかを把握し、治療を始める適切なタイミングを逃さない。結石が大きくなってきた、尿管に移動しているかもしれないといった段階で治療を始めれば、痛みが少なくて済むケースもあります。発作に備えて薬を処方してもらうこともできるし、自分の痛みの原因が分かっていれば、それだけで痛みは緩和されるものなのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理