脳卒中リスク2.5倍に 老いた親を“低栄養”から救う食事法

公開日: 更新日:

「死因では脳卒中心筋梗塞などの心血管病が多かった。中年期は栄養の過剰摂取が問題になるが、高齢者では低栄養が心血管病のリスクを高め、栄養状態がいい人に比べ実に2.5倍高かったのです」

 高齢者で、痩せの割合は変わらず(=体形は変わらず)、低栄養の人が増えている理由は、まず小食傾向。メタボに関する知識が広まったことで、「健康のために」と必要ないのに食制限をしている高齢者が珍しくない。さらに、運動量も少ない。

■偏りのない食事で栄養不足解消

 一般の高齢者では低栄養の状態は、余命、そして健康余命のどちらに対しても、独立したリスク要因になる。では、どう対策を講じればいいのか?

 まずは、とにかく「多様な食品」を取る。当たり前のことと思うかもしれないが、高齢者が健康で長生きするには特に重要だ。「ご飯、納豆、味噌汁、漬物」の献立より、「ご飯、納豆、卵、焼き魚、ひじきの煮物、おひたし、豚汁」の献立の方が、一品ごとの量を減らしても総カロリーは増える。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった